世界で高評価を得るサンドアート
表現をささえる機材は実はソフケン製

指先から生まれる砂による動画。
一瞬として同じではない、移り行く時間芸術。

あなたは「サンドアート」というものをご存じでしょうか? ガラス板の上に砂を落として絵を描いていく——。その絵が、あっという間に違う絵へと変貌を遂げていく——砂を使ったアニメーションのようなパフォーマンスです。

サンドアート「日本」 Sand art by SILT

今回は、「サンドアート集団SILT」の代表・船本恵太先生にお話をうかがってきました。サンドアートとソフケンの関係とは——!?

ーー Youteubeの動画を拝見して、サンドアートの存在を知ることができました。大手企業のコマーシャルやアーティストのミュージックビデオにも参加されているのですね! ずいぶんたくさんの作品を手がけてきているので驚きました。

▼SILTによるサンドアート映像 – YouTube
サンドアート集団SILTが手掛けてきたサンドアート映像やTV番組等、SILTに関連する動画を集めた再生リストです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZLmWT4fDZU5ONzsYVKXsyGL6xO_knJe9

船本 ありがとうございます。SLITは2012年に結成して、2022年現在は所属アーティスト9名を擁する集団へと成長しました。

ーー サンドアートを実演するための特注テーブルのご注文をいただいたのは、今から10年前の2012年とのこと。

サンドアート用折りたたみ式パフォーマンステーブル

船本 2012年に、サンドアートのアーティスト集団SILTを結成しまして、1年目からすぐにCMやTVのお仕事の依頼が来るようになって。タイミングよくソフケンで設計を担当されているMさんとお話しする機会があり、折りたためて、いろいろな場所に運んで利用できるサンドアートテーブルを設計していただきました。当時はサンドアートがちょうどテレビでもブームになっていましたので、さまざまな方から公演のお話をいただくことができました。

この年(2012年)の9月にはブルガリがサポートしている「セーブ・ザ・チルドレン」の活動で、東北の子供達への支援に参加、サンドアートムービーを表参道のブルガリ イル・カフェにて上映しました。

1年目から様々な機会に恵まれ、ソフケンさんへもすぐに2台目のテーブルを発注したと記憶してます。(笑)

特に忙しかったのは、2016年でした。 公演が2か所で重なることもあり、その時も追加のテーブルを作っていただき、複数のアーティストさんと一緒にその多忙な時期を乗り切ることができました。

Bulgari x Save the Children for Tohoku

ーーそもそも、サンドアートと、ソフケンの関係はどういうものなのでしょうか。ここで船本先生との出会いからを、当時から設計を担当している社員Mさんにもお話に参加していただきます。

設計M よろしくお願いします。もう、10年前にもなるんですね。船本先生からサンドアートのために使っているテーブルと、真上から撮影するためのカメラを設置するアームスタンドを受注し、あれよあれよという間にあちこちで引く手あまたの公演をされていたので、私も、そんな多忙な先生の姿をただ驚きで眺めているような状態でしたね。

ーーアートの現場を支える道具が、ソフケン製って!  ドラマを感じますね。その、ソフケンが手掛けた道具で、サンドアートはどんな活動をしてきたのでしょうか。

船本 ある程度収益が上がるようになったので、私の思いとしては、社会貢献活動にも力を入れてきました。企業案件とは別に、各地でボランティアをしてきました。例えば熊本地震の復興支援で、障がい者の学校の文化祭で子どもたちに体験してもらったり、伊豆大島で美術の先生に指導し、生徒さんに体験してもらうなど。

ーー サンドアートが社会貢献になる、というのはどういう点が生かせるのでしょうか?

船本 サンドアートは、単なるアートではないんです。私は、サンドアートには、セラピー効果があると感じています。実際、ボランティアで行ってきたワークショップでも「これまでしゃべらなかった子が、口をきいた!」「普段は全く笑わなかった子が、笑った!」という驚きの経験をしているんです。

サンドアートには、そういう心に訴える何かがあるんです。

触って体験して自分が表現する。短い時間でも、動きのある絵として、意外な表現ができる。サンドアートは、時間芸術です。一期一会の表現ができるものです。専門的な技術をもたずとも、参加者その人が、その場で表現し何かを感じ取ることができるものなんです。

サンドアート集団SILTさの事務所にて、船本先生

優しい声でサンドアートのお話をたくさん聞かせていただきました。アートは国境を超える——海外公演のエピソードにジーンときました。

取材の合間にサンドアートを実演していただきました。

風景の中に鳥が飛んで、右側には女性の横顔が。一瞬たりとも同じではないサンドアートを目の当たりにして感動しました。

ーー 実際に、さきほど触らせてもらって、指に触れる砂の感覚や、砂が動くことで絵が生まれてくるさまに、感動がありました。癒しを感じられるアートなんですね。

設計M コロナの前には、海外への遠征もありましたね。

船本 はい。海外では、サンドアートが「言葉がいらないコミュニケーション」だと痛感しました。そして「国境を越えた個人同士の交流」ができた、貴重な体験となりました。

主なものでは、カザフスタンでの「アスアナ万博」JAPAN-DAY(2017年7月22日)の演目のひとつとして選ばれて、1000人規模のホールでライブパフォーマンスをさせていただきました。

「アスタナ万博」 ジャパンデーにSILTが日本代表として出演いたしました!(ブログ)
https://ameblo.jp/stopmotionanimation/entry-12301154556.html

その時は、カザフスタンに2週間滞在して、カザフスタンのサンドアーティスト、アイジャンさんに日本料理をふるまったり、アイジャンさんのお宅にお招きいただきカザフスタンの家庭料理をご馳走になったり、とても仲良くなりました。

当日は、お互いの国の伝統衣装を着ての、コラボパフォーマンスをしました。ラストは、アイジャンさんと手をつなぐという演出に、会場はスタンディングオベーション。アートがコミュニケーションであり、心のふれあいなんだ、と痛感しました。

韓国のDJと映画祭のオープニングアクトの際も、手をつなぐ、というパフォーマンスをおこないました。歴史的な問題があったとしても、ヒトとヒトは国境を越えてつながれる、と感じています。

ーー音楽とのコラボもあるんですね。

船本 はい。おもなものには、米国の人気ポップデュオA GREAT BIG WORLDのグラミー賞受賞曲SAY SOMETHINGのミュージックビデオの制作や、嵐さん、ゆずさん、乃木坂46さんなどの映像制作、コブクロさんのツアーに帯同し京セラドーム等で共演したり、Mステに出演した際には秦基博さんと共演させていただきました。

音楽のPVや、ライブとの相性がとてもいいのが特徴ですね。特に、コンサートでのサンドアートは、その時参加していた人しか見られない、特別なものとなっています。アーティストのファンの方が、サンドアートのファンになってくださることが多くて、とてもうれしく思っています。

ーー まさにコラボ効果ですね。活躍が素晴らしすぎて、すべてをご紹介するのは難しいぐらいです!  興味がわいた方は、ぜひ、こちらのウェブサイトをご覧になってください。

サンドアート集団SILT 公式HP
http://www.otomeru.com/silt/index.html

サンドアート集団SILT 船本恵太のアメブロ
https://ameblo.jp/stopmotionanimation/

▼SILTによるサンドアート映像 – YouTube
サンドアート集団SILTが手掛けてきたサンドアート映像やTV番組等、SILTに関連する動画を集めた再生リストです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZLmWT4fDZU5ONzsYVKXsyGL6xO_knJe9

PAGE TOP