1ヵ月の残業が100時間を超える
2008年、大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が、入社から2ヵ月後に自殺したことについて、神奈川労働局は、残業が月に100時間を超えるなど過労が原因だったとして、女性の死亡を労災と認定しました。
遺族の代理人によりますと、女性は2008年4月に「ワタミフードサービス」に入社し、神奈川県横須賀市内の店に配属されましたが、入社2ヵ月後に自殺しました。遺族は「長時間の深夜勤務や、残業が続いたことが原因だった」などとして労災の認定を申請しましたが、2009年に横須賀労働基準監督署は仕事が原因とは認めず、遺族が神奈川労働局に審査を求めていました。
これについて神奈川労働局の審査官は、「残業が1ヵ月あたり100時間を超え、朝5時までの勤務が1週間続くなどしていた。休日や休憩時間も十分に取れる状況ではなかったうえ、不慣れな調理業務の担当となり、強い心理的負担を受けたことが主な原因となった」として、2012年2月14日付けで仕事の過労が原因による労災と認定しました。
女性の手帳に記された日記には亡くなるおよそ1ヵ月前に「体が痛いです。体がつらいです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」と書かれていたということです。女性の母親は、「一生懸命頑張ってると思っていました。なぜ、もっと早く、苦しんでいることに気づいてやれなかったのかと悔やんでも悔やみきれません」と話していました。父親は、「娘が自殺に追い込まれたのは、会社に責任があったと認めてくれたことに感謝したい。これをきっかけに従業員を大切にする会社に生まれ変わってほしい」と話していました。
一方、ワタミフードサービスは「決定の内容を把握していないので、コメントは差し控えたい」としています。
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